Episode.03
ライトスタッフという名前に問題
　
1990(平成2年)
　 私たちの開発したテキストエディタ「ライトスタッフ」はUNIXを知っている人なら誰もが知っているであろうあのviと同じコマンドモードとMIFESやREDに代表されるメニューモードを併用して編集ができるという代物でした。
そして満を持して発売したこのエディタは発売して半年たらずで販売を断念することになってしまいます。
それは、このエディタの名前「ライトスタッフ」が商標登録されていたために使うことができなくなってしまったのです。
とにかく、金銭的にいっぱいいっぱいだったために名前を変更してまでパッケージを作り直すことができず、結局在庫のパッケージは全て処分することとなりました。
その後このエディタは社内の一部の社員だけが使っておりましたが、MS-DOSからWindowsへと変化する中でその存在すらも忘れ去られてゆき今ではこうした話しだけが残っています。
<<前のエピソードへ