Episode.01
NECのPC100とロードランナー
 
1984(昭和59年)
  NECのPC9801が仕事で使えるパソコンとして広がりはじめたころ、私たちはPC9801ではなく新技術満載だったPC100を選択しました。
画面は縦置きでも横置きでも使え、色々なソフト(例えばワープロ)も付属していて本当に画期的なパソコンでした。
そもそも私たちのような小さなソフトハウスがコンピュータを所有するなんてことは当時はまったく考えられないことだったのです。
なにしろ汎用機は何十億円、オフコンも何億円ですから。
さて、そのPC100の使い道はと言うと困ったことにロードランナーという名の付属ゲームでした。
このゲームは自分たちでゲームシーンを改造できるため難易度の高いシーンを作ってはみんなで競い合いました。
当時はシーンを攻略するのに徹夜までしていたほどの熱中ぶりでした。
しかし、その後ゲームに飽きたことでPC100は使われなくなり、代わりにPC9801が活躍するようになったのです。
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